こんにちは、みかです。
旦那が気ままに育てていたクワズイモ(アロカシア・オドラ)の花が咲きました!
ということで自家受粉に挑戦してみることに。
上手くいくかは分かりませんが、実際に調べたこととやってみたことを記載していきます。
クワズイモ(アロカシア・オドラ)の花が咲いた
まずはクワズイモの花をご紹介。
色鮮やかで派手な花ではありませんが、15cm位の見事な花です。
香りは好みが分かれそうな甘い匂いです。
キンモクセイみたいなシンプルに甘い香りではなく、少しツンとした虫が好みそうな甘い匂いです。花によっては結構、強く香りました。
私は個人的にはちょっと苦手な香りでしたが、そこは個人の好みですかね。
花の各部名称について
自家受粉するなら、まずはどこが雄しべでどこが雌しべ理解しないとですね。調べてみました。
この形はサトイモ属の花の特徴でもあるそうです。
白い棒全体 = 花穂(かすい) = 肉穂花序(にくすいかじょ)
白い棒を包んでいる緑の部分 = 苞葉(ほうよう) = 仏炎苞(ぶつえんほう)
花穂(白い棒)は更に露出している所と苞葉に包まれている所があります。
露出している太い方(上)と細い方(下)
- 露出している白い棒の上の部分 = 何もない(仮雄しべ)
- 露出している白い棒の下の部分 = 雄花
苞葉に包まれている白い部分(上)と緑のブツブツの部分(下)
- 苞葉に包まれている白い部分 = 何もない(仮雄しべ)
- 苞葉に包まれている緑のブツブツの部分 = 雌花
大体こんな感じになります。
受粉は上の雄花から出た花粉が、下の雌花に付けば完了します(自家受粉かは別として)
クワズイモ(アロカシア・オドラ)は自家受粉できるのか?
写真:photo AC
「クワズイモはそもそも自家受粉できるのか?」ここが今回のポイントになるのですが、結論からお伝えすると「分からない」です。
旦那と私で結構しつこく調べたのですが結論が見つかりませんでした。
なので「実験してみよう!」という形になります。
クワズイモの通常の受粉方法
通常の受粉方法は虫が媒介するようです。
花粉をつけた虫が雌花(下の包まれている所)の方に入って、そのまま苞葉に閉じ込められて受粉します。
このくびれた所、写真ではぴっちりしまっていますが、旦那が言うには「開花直後は1、2日は少し開いている」そうです。その間に虫が入り込むと思われます。
自家受粉ができるか分からない…調べた内容をまとめました
一応、調べた情報をまとめてみました(個人的推測も入っているので、興味ない方はスルーしてください)
クワズイモ(アロカシア・オドラ)自体が自家受粉できる植物なのか、できない植物なのかの明記は見つからず「サトイモ属」「アロカシア属」で調べてみました。
サトイモで調べていると人工交配で品種改良をする話を発見。
「開花すると雄花は花粉を出して自家受粉してしまうので他種と交配させるには、花粉が落ちる前(苞葉が開く前)に他種と交配させましょう」との記載。
つまり自家受粉する植物。
海外の文献などを見ていると逆に自家受粉は上手くいってない雰囲気…(ちゃんと読み切れてないですが)
結局、同じ属でも種類によって自家受粉できるもの・できないものがありましたが「自家受粉できる種があるのなら!」と希望を捨てなかった私達です。笑
自家受粉にも種類があって
- 1つの花で自家受粉ができるもの
- 同じ株から生えているけど、別の花で自家受粉できるもの
- 同じ種類だけど、別の株で自家受粉できるもの
自家受粉が上手くいっている人がいるので、上手くいった人はどれかに該当したのだと思います。
あとは雄花・雌花の準備が整うタイミングがずれる植物もあるようなので、仏炎苞が少し開いたタイミングで受粉させると上手くいく可能性もありますね。
また自家受粉できない遺伝子を持っている場合でも、何年もかけてやっていると子孫を残すために遺伝子変異が…と、ここまで来ると長期戦。笑
うちには株が1つしかないので
- 1つの花で自家受粉ができるか?
- 同じ株から生えているけど、別の花で自家受粉できるか?(同時に花が咲いたら)
この辺を試していこうと思います。
自家受粉 実験方法①
1本目と2本目。
苞葉を切り開いて筆で花粉を塗り付けてみる。
結果:ダメでした。
方法
まず最初に雄しべから花粉を落とし、苞葉に溜めます。
↑これくらいの花粉がとれました。
花粉を落とさないように剪定ばさみなどで苞葉を切り開きます。
雌しべを傷つけないように少しずつ。
筆で花粉を雌しべにくっつけます。
経過
花粉をくっつけてから5日後。
上の方は枯れてきました。
通常も上の方は枯れてしぼむので特に問題はなし。
2週間程経過しました。
徐々に茎の方が弱ってきて垂れ下がるようになり、茎の根元から全て茶色く枯れてしまいました。
1本目の受粉の後、2本目も同じようにやりましたがこちらも同様に枯れてしましました。
自家受粉 実験方法②
3本目。
①同様、苞葉を切り開いて筆で花粉を塗り付けるがその後ラップで包んでみる。
結果:ダメでした。
方法
やり方は①とほとんど同じなのですが、最後にラップで包んでみました。
自家受粉に成功している人たちの写真をみると苞葉はついたままで、時間が経つと苞葉だけが枯れて剥がれると緑色か赤色の実が出てくる様子。
実が膨らむために水分が必要で、苞葉は乾燥を防ぐ効果もあるかも?と思いラップを巻くことにしました。
経過
1週間程経過しました。
ラップの中が少し濡れていて、ラップの隙間から茎の方に水が垂れた後があります。
(後ろにあるのは2本目の花です)
2週間経過し、こちらもダメになってしましました。
自家受粉 実験方法③
4本目。
苞葉を切り開かず、手で苞葉を開いて流し込む。
方法
苞葉は切ったりせず、ただ手で開いて花粉を流し込みました。
あとは雌しべに付着するようにパフパフと叩いてみます。
できるだけ自然に近い感じで…
経過
1週間経過。
上の方は枯れてきましたが、下の方は青々としています。
もし上手くいくとすれば、ここから苞葉は黄色くなって枯れて中から実が出てくるはずです。
因みに実が出てきても、緑色から赤色になり熟して種が取れるようになるまでは2~3ヶ月かかる予定です。
今回はコレがラストチャンス。
もしこれでダメなら、あと可能性として残っているのは気温でしょうか。
自家受粉するなら、の話になりますが本来なら6~8月が開花時期なので暑い時期に受粉し、秋になれば段々気温が下がります。
「冬の自家受粉はダメだったけど、夏にやったら成功した」という方もいたので夏にまた花が咲いてくれたら良いなと思ってます(弱気)
また変化があれば経過を書いていきます。