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パキポディウム・ホロンベンセの育て方【育成記録】実生からスタート

2021年7月19日

パキポディウム・ホロンベンセの育て方【育成記録】実生からスタート

暇になったら

当ブログは多趣味な旦那と無趣味な妻で更新している「暇ブログ」です。 「暇になったらやりたいこと」をテーマに、私たち自身が色々とやってみて「良いな、楽しいな」と感じるものや「シェアしたら人の役に立つかな?」と思ったことなどを書いています。

この記事ではパキポディウム・ホロンベンセの基本情報や育て方のご紹介と、実生からの育成記録を書いています。

 

パキポディウム・ホロンベンセ 基本情報

基本情報

  • パキポディウム・ホロンベンセ
  • Pachypodium horombense
  • キョウチクトウ科 Apocynaceae
  • パキポディウム属 Pachypodium
  • 原産・生息地:マダガスカル南部

 

特徴

ホロンベンセはパキポディウムの代表種でもあるロスラーツムと似ていると言われていて、幹や枝など全体的に太くなります。

似ているので見分けは難しいですが、ホロンベンセの方が低い所で分岐して枝を伸ばし、広がっていく特徴があります。

1番の特徴は花で、開花株になると春に黄色い花を咲かせるようです。
幹の先端から、にょーんと茎をのばして釣鐘のような形をした美花を咲かせるのですが、実生から始めて開花株になるまでには3~5年程。

トゲは比較的まんべんなく生えています。

パキポディウムの中では耐寒は弱い方となっています。

 

※キョウチクトウ科には毒を持つ種があります。食べることは無いと思いますが、剪定時に手袋をしたり、小さなお子さんやペットの誤飲に注意してください。

 

パキポディウム・ホロンベンセ 育て方

ここで記載する内容は調べてみて、私たちが目安にしているものになります。

 

季節ごとの管理方法

ホロンベンセの管理方法は情報が少なかった為、パキポディウム全体の情報を元にしています。

生育期と休眠期があり、特徴がこちらです↓

  • 生育期:休眠期が終わり、新芽が出てくると生育期に入る
  • 休眠期:気温が下がって落葉すると休眠期に入る

 

年間を通して

  • 日がよく当たる場所で管理
  • 風通しを良くする

塊根植物なので幹を立派に育てる為にも日光によく当てます。

日が当たらないとヒョロヒョロと上に伸びてしまい幹が細くなるので、屋外でも室内でも日光がしっかりと当たる場所に置きます。

室内から屋外に移動する際は、急に長時間の直射で葉焼けしないよう少しずつ慣らしてあげます。

 

春(10~20℃)

気温が上がると生育期に入る。

置き場所:できれば屋外で、しっかり日光に当てる。

水やり:新芽が出始めたら徐々に水やりの頻度・量を増やす。

 

梅雨

梅雨の日照時間不足や湿気で土が乾かないと根腐れなどになってしまうため、土の乾燥具合を確認しながら水やりする。

置き場所:できれば屋外で、しっかり日光に当てる。雨には当てないように。

水やり:土が乾かないと蒸れてしまうので、水やりの頻度に注意。土が乾いてから2,3日置いて水をやる。

 

夏(20℃以上)

置き場所:できれば屋外で、しっかり日光に当てる。雨ざらしでもOK。

水やり:土が完全に乾いたら鉢底から水が溢れるくらい、たっぷり水やり。土が乾くなら毎日でもOK。

 

秋(10~20℃)

気温が下がってくると休眠期に入る。

置き場所:できれば屋外で、しっかり日光に当てる。雨には当てない。

水やり:落葉し始めたら徐々に水やりの頻度・量を減らす。

 

冬(15℃以下)

置き場所:気温が10℃以上を保てる場所で管理

水やり:断水。ただし、15℃以上を保てる場合や実生した苗など場合は、月1回根が湿るくらいの水やりをする。

 

自生地の環境

ホロンベンセの自生地はマダガスカルです。
マダガスカルは夏の雨季と冬の乾季があるのですが、東側と西側で降水量が変わり、気候区分が違います。

今回は中南部のホロンベ高原(標高0~1500m)を参考にしたかったのですが中間部分で気候がよく分かりませんでした。

1番近いのは②の温暖な気候だと思われます。

①沿岸部は蒸し暑い熱帯性気候

年間平均気温:23℃(17~30℃)、年間降水量は3400㎜程。
雨季(暑):22~30℃、降水量は約2100㎜
乾季(寒):17~25℃、降水量は約1300㎜

②内陸部の高地は温暖な気候

年間平均気温:19℃(14~24℃)、年間降水量は1400㎜程。
雨季(暑):17~27℃、降水量は約1300㎜
乾季(寒):7~20℃、降水量は約100㎜

③南西部は半砂漠で乾燥した気候

年間平均気温:24℃(18~29℃)、年間降水量は420㎜程。
雨季(暑):22~32℃、降水量は約360㎜
乾季(寒):14~27℃、降水量は約60㎜

日本(東京)は温暖湿潤気候(Cfa)年間平均気温:16℃(2~35℃)で年間降水量は1470㎜程。

 

自生している場所はサバンナのような光景で、全く植物が生えていない岩場というより、茶色い草原。
遮蔽物が無く日当たりが良さそうで、風通しの良い所。

 

耐性

  • 耐暑・耐寒:暑さには強いが、寒さには弱い
  • 耐陰性:耐陰性は不明だが、元気に育てる為には日光が必須。
  • 乾燥・湿気:乾燥を好む。土がずっと乾かないなどのジメジメした状態はNG

 

パキポディウム・ホロンベンセ 実生について

パキポディウムは基本的に25~30℃で管理。直射日光には当てず、日が入る明るい所に置いています。

発芽するまではタッパなどの容器に入れて腰水にし、多湿にしています。

腰水をやめるタイミングや植替えなどは様子を見ながらやっているので、経過を見てもらえたらと思います。

 

実生のやり方はコチラに詳細を書いています。

CHECK
初めての実生に挑戦!パキポディウム、アデニウム、ディオスコレアの種を蒔きました
初めての実生に挑戦!パキポディウム、アデニウム、ディオスコレアの種を蒔きました

2022/03/14追記 記事をご覧いただきありがとうございます。 現在は、この記事で紹介しているやり方から改善をした方法で実生を行っています。 最新の実生方法の記事はコチラ▼   こんにち ...

 

パキポディウム・ホロンベンセ 育成記録

2021年7月実生
種5粒からスタートして現在3株。
発芽が早く、腰水は1週間程で卒業して水やりに変更。

2021年9月
温室に移動してから生長がイマイチ。
休眠期は無しで土が乾いたら水をあげています。

2022年3月
復活して元気になってきました。

最近の状況から見たい方はコチラをクリック
(記事の一番下に飛びます)

 

2021年7月 ホロンベンセの種を購入

パキポディウム・ホロンベンセの種

楽天で5粒購入。種の大きさは4㎜くらいですね。

色々調べて早速、実生にチャレンジ。

目標は発芽率20%です。
最低1個は発芽して立派に育ってほしい!

 

2021年7月17日 播種

パキポディウム・ホロンベンセ 播種

何個発芽してくれるか楽しみです。

気温は日中30℃、夜27℃
午前中、レース越しに日の当たるに東向きの場所に置いて発芽を待ちます。

 

実生のやり方などはこちらの記事で書いています。

CHECK
初めての実生に挑戦!パキポディウム、アデニウム、ディオスコレアの種を蒔きました
初めての実生に挑戦!パキポディウム、アデニウム、ディオスコレアの種を蒔きました

2022/03/14追記 記事をご覧いただきありがとうございます。 現在は、この記事で紹介しているやり方から改善をした方法で実生を行っています。 最新の実生方法の記事はコチラ▼   こんにち ...

 

2021年7月18日 発芽確認

パキポディウム・ホロンベンセ 発芽

最低目標の1個の発芽確認!

あんなにシワシワだった種がジャガイモみたいにふっくらしてます。

他の種も発芽してくれることを祈ります。

 

2021年7月19日 2個目が発芽

パキポディウム・ホロンベンセ 2個目の発芽

2個目が発芽しました。

 

パキポディウム・ホロンベンセ 1個目の発芽 生長中

18日に殻を破った子は順調に殻から出てきています。

 

2021年7月21日 3個目が発芽

パキポディウム・ホロンベンセ 3個目が発芽

どうにか3個目の芽が出てきてくれました。

初めての実生なので芽が出てくるたびに嬉しい気持ちになります。

 

2021年7月24日 発芽した3個は順調に成長中

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から1週間

この時点で腰水管理は止めて、まめな水やりに変更しました。

1本ひょろっと成長しているのが気になります。

発芽していない種は様子見です。

 

2021年8月2日 芽がしっかりしてきた

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から17日目

種を蒔いてから半月以上経ちました。

葉脈も目立つようになり、葉も増え始めています。

発芽していない種に動きはなく5個中3個で終わりな気配です。

 

2021年8月31日 播種から45日

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から45日

播種から1ヶ月半が経ち、本葉も生え小さな棘も生えてきました。

ここまで育ってくれたのは5粒中3粒だけですが、初めての実生にしては自分的に大満足です。

後はこの3個の苗がスクスクと育ってくれるよう頑張って面倒を見ていきます。

 

2021年9月9日 温室に移動

曇りの日が多いので温室に移動してみました。

1番下の列の、右から2番目がホロンベンセです。

 

2021年9月17日 播種から62日

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から62日

前回より葉が1枚ずつ増えましたが背丈はあまり変化なし。

葉の艶が悪い…
多分、葉焼けです。

温室で植物用のLEDに当ててたんですが、ライトまでの距離が近すぎたのかアデニウムも葉焼けしちゃいました。

ライトとの距離を少し離して、ライトパワー半分にして様子見ます。

 

2021年9月25日 播種から70日

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から70日

どうにか3本、生長中のパキポディウム・ホロンベンセ。

目標だった発芽率20%はクリアしましたが、パキポディウムは初心者の僕には少し難しいと感じました。

同じ日に実生を始めた恵比寿笑い(パキポディウム・ブレビカウレ)は、ほぼ全滅と悲惨な結果。。

アデニウムは今の所、発芽率100%なので何が違うのか模索中です。

 

2021年10月1日 播種から76日

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から76日 葉焼け

葉焼けが悪化してきてます。

もはや葉焼けではないかも知れないので、とりあえず調べまくって復活させようと思います。

 

2021年10月30日 播種から105日

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から105日 枯れてきた

回復するどころか、どんどん葉が落ちて弱ってきてしまいました。

休眠はしない予定で温室に入れているのですが、休眠期に入ってしまったのか…もう原因が不明です。

 

2022年3月15日 播種から241日

パキポディウム・ホロンベンセ 播種から105日 復活

復活してきました!

半ば諦めていたのですが、2ヶ月前に植物用のライトから熱帯魚用のライト(1万ルーメン)の下に移動したところ、葉も増えて幹も太くなりました!

このまま元気に育ってくれることを願います。

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