今回は「ニホントカゲの飼育におすすめの床材が知りたい!」という方に向けて
私が調べて見つけた床材の候補と実際使っているもの・感想をお伝えしていきます。
それぞれ特徴なども、まとめましたのでご自身とニホントカゲに合った床材が見つかったら幸いです。
もし「他の設備も知りたい」「簡単に飼育方法が知りたい」という方は下記の記事で紹介しています。
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ニホントカゲの飼育におすすめの床材は?
まず私が使っているのは黒土と赤玉土です。
黒土をベースに敷いて、一部赤玉土の場所がある感じです。
混ぜて無いのですがニホントカゲが勝手に混ぜていきます。笑
この形で飼育していて掃除も餌やりも問題なくできていますので条件が合えばこちらはお勧めです。
「条件が合えば」とはどういうことかというと飼育される方の好みやニホントカゲによって合う・合わないがあるということです。
まずは床材の選び方からお伝えしていきます。
ニホントカゲ飼育の床材の選び方
まず床材の選び方です。色々と調べて、いくつか条件が出てきました。
調べた時に得た情報
- 捕獲したニホントカゲならば捕獲した場所の土に近いものが良い
- ニホントカゲは土に潜るので潜れる床材が良い(厚み5cm以上推奨)
- 脱皮するときにある程度の湿り気があった方が良いので、保湿しやすい床材が良い
- 繊維質は餌を食べる時に誤飲の可能性がある
- 園芸用の土を使用する際は日本トカゲに良くないもの、特に殺虫剤が入っていないか確認する
この中からご自身に合ったものを選んでいきます。
次に候補になる床材をお伝えしていきます。
床材の候補
捕獲した所の土
いきなりですが、これはおすすめしないです。雑菌や細かい虫(ダニとか)がいたりと衛生的に不安があります。
電子レンジでチンして熱消毒みたいな方法もあるのですが、60㎝幅のケースに5㎝くらいの厚みをもたせて敷くので結構な量です。
腐葉土
観葉植物などでよく聞く腐葉土。
落ち葉が分解されたもので、通気性・保湿性に優れていてフカフカとした感じです。
黒土と混ぜたり、上に乗せて保湿性を高めたりなどの方法があるようです。
培養土
簡単に土と肥料が混ざった土です。
使用している方もいるようですが、あえて培養土を選ぶ必要は無い気がします。
ニホントカゲのケージに植物を植えてレイアウトしたい方が選んでいるようです。
培養土自体にも種類があるので何が入っているかは確認して使用したいですね。
バーミキュライト
園芸で使用されている物ですね。
こちらもニホントカゲのケージに植物を植えてたい方が選んでいるようです。
黒土
使用されている方が多いのが黒土です。
少し枯れた植物が混ざっていて保水性は良いのですが、通気性・排水性は良くないので「カビ」に注意したいところです。
ある程度、湿度が必要だからと土を濡らしてしまうと、まぁ乾きません…
最初に黒土を入れた時は霧吹きなどは不要です。乾いてから「表面に軽く霧吹き」位にしておくことをお勧めします。
赤玉土
黒土と同じく使用されている方が多い土です。
粒状で通気性、排水性、保水性に優れている土です。
また赤玉土には粒の大きさがあり、私が使っているのは画像の小粒です。因みに「〇㎜~〇㎜が中粒」といった規定は無く、メーカーによってサイズの名前は違うようです。
もし使用する場合は飼育するニホントカゲのサイズに合わせて大きすぎず、細かすぎない粒を選んであげると良いと思います。
ヤシガラ
爬虫類の飼育をする際に使用するヤシガラマット。園芸用だとヤシガラ、ヤシガラ土、ベラボンなどの呼び方がありあます。
ヤシの実を加工したもので、ショップだとこちらをお勧めされることがあるようです。
乾燥にも保湿にも強いようなのですが、一方でニホントカゲがご飯を食べる時に間違って一緒に飲み込んでしまうと気管に詰まってしまう可能性があるとの意見もありました。
ピートモス
コケなどを乾燥させて細かくした土です。フワフワして、保水性に優れています。
こちらも繊維質なので、鼻などに間違って入ってしまう恐れがあるという意見もありました。
砂・ソイル
画像の砂は水槽用なのでイメージとして捉えてください。
爬虫類用のソイルや砂は色々種類があるので、粒のサイズや保湿性を確認して使用すると良さそうです。
チモシー
ウサギが食べる牧草ですが、あまりにも土に潜ってしまうのを防ぎたい方が使用されています。
バークチップ
園芸で使われる樹皮を乾燥させたチップです。
土の上に置いて乾燥を防ぐ効果があるのですが、虫がつきやすい所が難点です。
新聞紙・ペットシート
こちらも調べていると出てくるのですが、実際に新聞紙やペットシートで飼育されている方を確認できませんでした。
土の中に潜るニホントカゲに合っているのか?爪は滑らないのか?脱皮は上手くいくのか?などの疑問があるので、個人的にはあまりお勧めしません。
床材の候補は以上です。
どれも長所・短所があるので、次に私が実際に使用している床材を基準に感想や「こういう場合はこっちの方が良さそう」などお伝えしていきます。
黒土と赤玉土を使ってみて
そもそも黒土・赤玉土を選んだ理由は?
まず黒土は捕獲した所の土に似ていたので選びました。
そして赤玉土を入れたのは脱皮が上手くいっていたからです。
1週間程、様子見で飼育していた時に床材は赤玉土のみだったのですが、その時にたまたま脱皮をしました。
脱皮不全で手足が壊死してしまうこともあるようなのでドキドキして観察していましたが無事に脱皮を完了してくれました。
土の中で脱皮をするので様子は分かりませんが、多少こすれるくらいの方が早く皮が剥けて脱皮が上手く行くのかもしれない、と思っています。
結果的に良かったことは?
実際に使ってみて、最初は気にしなかったけど後々「良かったな」と思う所です。
赤玉土で通気性が上がった
黒土だけだと過湿になっていたかもしれません。赤玉土が入って通気性がアップしたのだと思います。
なので黒土の使用を考えている方は、単体ではなく腐葉土か赤玉土も検討してみて下さい。
掃除がラク
掃除の際に、フンが取り除きやすいことです。スプーンで土ごとすくってポイ。
ただ黒土の方は色が似ているので、もしかしたら見つけづらいかも知れないです。
色味でいうと爬虫類専用の砂やソイルの方が種類が豊富なので調べてみて下さい。
一度ショップでニホントカゲの幼体を取り扱っている所を見つけましたが、そこではビバリアのウォールナッツサンドを使用していました。(乾燥床材だけど…)
また水場や餌の皿を置くときは赤玉土の上に置いています。
黒土だと取り換えの際に、裏側にドロドロと付いてきてしまう事があるからです。
他の床材を使っていない理由
爬虫類専用の砂やソイルは?
私が爬虫類専用の砂やソイルを使ってない理由は単純に園芸用の土より高額で、必要性は感じてないからです。
消臭効果などがあるようなのですが、土で匂いが気になったことは今の所ないです。
60cmのケージで5~6㎏くらい必要になると思いますが、お値段は5倍位になります。
なので園芸用の土よりニホントカゲに良さそうな部分が見つかれば検討しますが、今の所は土で上手くいっているので購入予定はありません。
植物は植えない?
培養土やバーミキュライトは植物を植えたい方に向いていると先述しましたが
私自身は植物は入れたくても、土に直接植えるのはメンテナンスがめんどくさくなるのでやっていません。
私のメンテナンス方法
- 床に置いてあるものは全て出して、フンの掃除
- 土が乾いてたら霧吹き
- 床材が薄くなっていたら、土を足す
この様なやり方なので、物を固定したくないのです。
とは言っても掃除やメンテナンスの方法は色々あります。
1年間掃除しなくても大丈夫な方もいましたので、植物を植えたい方はそちらも調べてみて下さい。
培養土やバーミキュライトに入っている成分はニホントカゲの体調に影響しないか確認してくださいね。
繊維質はやっぱ止めた方が良い?
成体だけだとあまり気にしなかったかもしれないですが、幼体もいたのでヤシガラやピートモスはパスしました。
確かに餌を与えていると、餌を振り回しているうちに床材がくっついてしまうことがあります。(特にレオパゲル)
バークチップは?
バークチップも最初、入れていました。水場や餌場の置き場所に使用と思ったのです。
ですが餌のコオロギを放った時にバークチップの隙間に何匹か入り込んでしまいました。
放置でも良いのですが、最初の内は何匹食べたかどうかなど観察したかったのでコオロギが隠れてしまうのは問題でした。
並べ方を変えたりしていましたが、最終的にバークチップと黒土の間にカビの様なものが発生してしまいバークチップは撤去しました。
姿が見れなくて寂しい方「チモシー」要チェックです
ニホントカゲは大半の時間、土に潜って生活しています。
しかも活動時間は午前中が主なので、日中働いている方はあまり姿を見れません…
どうにかできないかと思った方が使用しているのが「チモシー」です。
私自身はまだ試したことが無いのですが実践されている方の記事を見ていると悪くなさそうな雰囲気です。
しかしながら、潜れなくてニホントカゲはストレスでは無いのか?
繁殖したい場合、巣穴はどうするのか?などの疑問はありますので、検討される方は調べてみて下さい。
ご自身とニホントカゲにあったものを
私はニホントカゲが土に潜っていても気になりませんし、植物を植えることもないので今の所、黒土と赤玉土で満足しています。
ただ飼い主さんやニホントカゲによって合う・合わないはあると思うので、ご自身の希望や飼育するニホントカゲに合いそうなものを選んで試してみて下さい。