板付けをして2ヶ月が経過したので様子を書いていこうと思います。
また前回の記事で、仕立てる時に株分けをしていたのですが無理に株を分けようとすると傷をつけてしまったりして
「株は分けた方が良いのか?そのままでも良いのか?」で悩みました。
2ヶ月経過して結論は「株分けできるなら株分けした方が良い」です。理由は全体的に見ていきながらお伝えしていきます。
前回の記事はこちら
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ビカクシダ・ネザーランド|板付・苔玉に挑戦
この記事ではビカクシダ(コウモリラン)・ネザーランドの板付けや苔玉を作っていく様子を書いています。 初めてのビカクシダの購入で分からないことも多いですが、調べたり試したりしながら育てていこうと思います ...
板付けの際に悩んだ「株分け」
前回、仕立てたビカクシダ・ネザーランドの内訳はこちら。
- 木の板に板付け:9個
- プラスチックの格子状の板に板付け:3個
- 苔玉:5個
- 鉢ポット:2個
楽天で購入した3号鉢7個から株分けしたり、しなかったりして全部で19株にしたのですが、やっている時に無理に分けようとすると生長点を傷つけたりしてしまって。
「これって株分けした方が良いのかな…」と悩んだんですね。
調べてみると「生長点は1つの方が良い」
生長点という物があり、そこから胞子葉と貯水葉が出てきます。
やり方を調べてみると貯水葉は左右交互に出てくるようなので、水苔の土台(コンポスト)を貯水葉がキレイに包み込むには貯水葉がぶつからないようにするのがベスト。
つまり生長点が1つの方が良さそうなのですが、ものによっては生長点が隣接している場合もあります。
あまりにも生長点が近いとハサミを入れるのはちょっと怖いので、そのまま板付けした子もいます。
そんなこともあり色々なパターンで板付けを作って2ヵ月以上が経過したので、その様子を見ていきます。
板付けしたビカクシダ・ネザーランドの経過
①株分けして生長点1つ
まずは株分けをして生長点を1つにしてから板付けしたもの。
全体的にきれいに育っています。
ただ普通に生長する場合と生長が少し止まる場合があるような気がします。
1ヶ月以上ほとんど動きが無い株もあるので株分けする時に根の量を極力減らさないようにした方が良さそうです。
1つ綺麗に育ってくれているネザーランドをピックアップして見ていきたいと思います。
貯水葉がキレイに大きく広がっています。
この子は最近まで貯水葉ばかり出てきていていました。貯水葉を3枚出して今やっと胞子葉が出始めたところです。
前に出ている胞子葉は板付けする前の葉で、上に向かって立っている胞子葉が最近出てきた葉です。
貯水用に厚みもあり結構しっかりしている感じがします。
貯水葉は左・右・右の順番。交互に生えてくれると思ってたのにそう言う訳でもないんですね。
このまま育ってくれれば良い感じになるのではと期待しています。
②株分けできず生長点が複数
こちらは生長点が近すぎで株分けできなかったネザーランドです。
隣の生長点を胞子葉ごと飲み込んでいます。
コンポスト(水苔)を貯水葉が丸く包むように育てたい人には、この型崩れはイマイチかも知れません。
後からどうにでもできそうなので、そんなに気にしなくても大丈夫そうではあります。
頂点が1時の方を向いているのは多分、板付時のミスです。もしかしたら東側の壁に掛けてあるので、そのせいかも知れないですが…
左側の葉は貯水葉に飲み込まれた生長点から頑張って生えてくる胞子葉です。その内もっと出てくるのでしょう。
貯水葉はちょっと傷んだ感じですが、この子が一番胞子葉が多く生えてきています。
生長点が隣接している場合は片方潰してしまうという方法もあるようなので思い切って潰してしまうのもありですね。
③株分けをせず生長点が複数
こちらは敢えて株分けをしなかったネザーランドです。
なんだかモッサモサ。すごいボリュームで育っています。
上の方の白っぽい葉が板付してから生えてきた胞子葉です。
貯水葉を被って隙間から新しい胞子葉が出てきています。
生長点が多い分、貯水葉の出てくる量も多いです。
まぁこれはこれでOKですね。このまま大きく育っていく姿が見てみたいです。
鉢植えのビカクシダ・ネザーランドの経過
①購入時のまま
板付するつもりでしたが鉢植えのままでも良いかなと思い、1つだけ購入時から鉢で育っている子です。
近所の園芸店で購入したちょっと大きめのネザーランド。立派に育っています。
購入したときに既に何枚かの胞子葉は先端が分岐していました。
購入後一番大きな株から4枚の胞子葉が生えて予想以上に立派になってしまったので、板付はしばらく様子見です。
②株分けの時に取り出した子株
株分けした時にポロポロ出てきた子株たちです。
ちゃんと育ってくれるかはわかりませんが、親株から外してしまった以上ちゃんとお世話をしてあげないと(汗
管理が楽になるかなと思いコップにベラボンを入れてその上に水苔で蓋をしてみました。
暑さで少しヘタってますが2ヶ月以上枯れていないので、もしかしたらこのまま育ってくれるかもです。
苔玉のビカクシダ・ネザーランドの経過
後日、子株ポットから1個苔玉が増えて6個になりました。
写真は2ヶ月のタイミングで撮り忘れてしまったので、少し前のものですが元気に育っています。
結論:株分けはした方が良い
株分けできるなら、ちゃんと株分けして板付してあげた方が見た目は良さそうです。
ですがもちろん好みがありますから、株分けせず板付や鉢のままでもOKだと思います。
元気に育っていれば後から何とでもできます。
ネザーランドはリーズナブルで丈夫なビカクシダなので、初心者の自分でも思い切った事が出来ました。
板付や苔玉を作ってみたい方は気軽に挑戦してみて下さい。