基本情報と育成記録 ビカクシダ

ビカクシダ・ネザーランドの育て方【育成記録】

2021年7月17日

ビカクシダ・ネザーランドの育て方【育成記録】

暇になったら

当ブログは多趣味な旦那と無趣味な妻で更新している「暇ブログ」です。 「暇になったらやりたいこと」をテーマに、私たち自身が色々とやってみて「良いな、楽しいな」と感じるものや「シェアしたら人の役に立つかな?」と思ったことなどを書いています。

この記事ではビカクシダ(コウモリラン)・ネザーランドの基本情報や育て方のご紹介と、旦那が実際に育てているネザーランドの育成記録を書いています。

10株以上のネザーランドがあり、それぞれ成長具合や仕立て方を変えて色々と観察しています。

 

ビカクシダ・ネザーランド 基本情報

ビカクシダ・ネザーランド 基本情報

基本情報

  • ビカクシダ(コウモリラン)・ネザーランド
  • Platycerium Netherlands
  • ウラボシ科 Polypodiaceae
  • ビカクシダ属 Platycerium
  • 原産・生息地:熱帯地域(ビカクシダ全体)
  • 花言葉:信頼、助け合う、魔法(ビカクシダ全体)

 

特徴

ネザーランドはビフルカツムの交配種で、見た目はビフルカツムに似ています。

あまり大きな違いはないですが、ネザーランドの方が比較的、胞子葉が垂れにくい、葉が広い、丸みがある、分岐が遅いなどの特徴があります。

ちなみにビフルカツムは環境適応能力が高く、暑さ・寒さ・乾燥にも慣れてくれるというとても丈夫な種です。
その丈夫さを引き継ぎ、育てやすくて安価で購入しやすいため、ネザーランドは特に初心者におすすめされる種類です。

 

ビカクシダの葉

ビカクシダを育てる時に覚えておきたいのが、葉っぱの名前です。

  • 前、もしくは上に伸びて成熟すると胞子をつける「胞子葉(ほうしよう)」
  • 胞子葉の根元で平たく広がり、スポンジ状で水分を溜める「貯水葉(ちょすいよう)」
  • そして葉ではないですが、胞子葉・貯水葉の中心にあるのが「生長点(リゾーム)」

これらはビカクシダの育て方などで多用されますので覚えておくと良いです。

 

ビカクシダ・ネザーランド 育て方

ビカクシダ・ネザーランド 育て方

ここで記載する内容は調べてみて、私たちが目安にしているものになります。

 

季節ごとの管理方法

年間を通して

  • 直射日光は午前中に日が当たる屋外や、日光が入る室内に置く
  • 風通しを良くする

日の光に当ててあげて、しっかり水分を補給できていると胞子葉がパリっとして元気に育ちます。

 

暖かい時期(10℃以上)

置き場所:できれば屋外で午前中だけ日が当たる場所に置く。室内でも日光が入れば可。

水やり:胞子葉には霧吹きで水やり。水苔が乾いたら、貯水葉の中に水が染み込むまでしっかりと水をやる。

 

日光の注意点は、室内からいきなり外に出したり、夏の直射に当て続けることです。
葉焼けを起こしたり、ヘロヘロになってしまったりします。

半日陰などで少しずつ慣らしたりすると元気になります。

 

うちのネザーランドは10月までは南側の屋外で管理。午前中に日がよく当たる場所です。

水を貯めたバケツを常駐させて毎日1、2回バシャバシャ水に浸けてました。

 

寒い時期(10℃以下)

置き場所:気温が10℃以上を保てる場所で管理。

水やり:水やりの頻度を月に1、2回くらいにして乾燥気味に育てる。

 

10月になり気温が下がってきた段階で室内に移動。エアコンで気温は常に20~25度、湿度が平均40%くらいです。

置き場所は日差しがあまり届かない所にいる子が多いですが、子株や苗などは窓際や温室に置かれています。

水やりは1、2週間に1回お風呂場で水浴びしています。
気温は低くないですが水苔の乾きがゆっくりなのでこれくらいの頻度になっています。

霧吹きはあまりしていません。
わりと元気そうなので乾かし気味にしています。

 

自生地の環境

ネザーランドはオランダで交配された種です。自生していないので、ビフルカツムの自生地を調べてみました。

 

ビフルカツムはビカクシダのグループ分けではオセアニア系に分類されています。

オーストラリア東沿岸部、パプアニューギニア、ニューカレドニア、スンダ列島などが自生地で、気候の特徴としては夏雨・冬乾燥(Aw、Cwと推測)

オーストラリアのケアンズでみると、年間平均気温が25℃、1年を通して大体5~40℃の中で変動があり、年間の降水量は2000㎜程。

夏の時期は平均27℃くらいで15~40℃で変動、冬の時期は平均21℃くらいで15~35℃で変動。

年間降水量2000㎜の内、夏の時期の降水量は1700㎜です。夏の湿度は60~70%、冬は55~65%程。

樹木に着床しているが、そこまで高い所にいかず直射日光は当たらない、かと言って完全な日陰でもない風通しが良さそうな所に自生。

日本(東京)は温暖湿潤気候(Cfa)年間平均気温:16℃(2~35℃)で年間降水量は1470㎜程。

 

水やりのポイント

水やりの注意点は、貯水葉が被さっていて中まで水が浸透してない場合があることです。

水やりの詳細は別で記載しますが、バケツに水を入れて漬け込むといった方法など一般的な観葉植物とは少し違う方法で水やりをします。

葉水は胞子葉・貯水葉に吹きかければOKです。

 

耐性

  • 耐暑・耐寒:暑さには強い。寒さには強い方ではあるが10℃以上は欲しい。
  • 耐陰性:耐陰性はあるが、元気に育てる為には日光が必須。
  • 乾燥・湿気:多湿を好む

 

ビカクシダ・ネザーランド 育成記録

2021年5月
ビカクシダ(コウモリラン)の板付された物を見て、自分も板付されたビカクシダを部屋の壁に掛けてみたい!と思いネザーランドを購入。

3号鉢で7個も購入し、株分けしながら板付け・苔玉・鉢植えなどで仕立てる。

19株からスタートして、現在は25株以上…(もう数えてられない。笑)

枯らす可能性があるからと大量購入しましたが、みんなすくすくと生長中。

最近の状況から見たい方はコチラをクリック
(記事の一番下に飛びます)

 

2021年5月 初ビカクシダを購入

2021年5月 ビカクシダ・ネザーランド 初購入

ネザーランドを楽天で購入。3,500円で送料無料だからと3号鉢7個、株分けして19株を入手。

こんな買ってどうするのよ!と小言を言っても、初心者に優しいからとか、お財布に優しいからとか適当な答えしか返ってきません。笑

頭の中は板付けのことでいっぱいのようです。

 

2021年6月 板付けや苔玉の仕立てを開始

2021年6月 ビカクシダ・ネザーランド 板付けや苔玉の仕立て

5月中に自分で作った板などで6月に仕立てを開始。

板付けの様子はこちらの記事にまとめました。

CHECK
ビカクシダ・ネザーランドの板付・苔玉に挑戦
ビカクシダ・ネザーランドの板付・苔玉に挑戦

この記事ではビカクシダ(コウモリラン)・ネザーランドの板付けや苔玉を作っていく様子を書いています。 初めてのビカクシダの購入で分からないことも多いですが、調べたり試したりしながら育てていこうと思います ...

 

2021年8月 途中経過

2021年8月 ビカクシダ・ネザーランド 板付けや苔玉の途中経過

旦那の愛情が伝わったのか枯れることなくみんな元気に育っています。笑

板付けをする時に「株分けをして板付けした方が良いのか?」と悩んだそうなのですが、2ヶ月の経過を見て「株分けして板付けした方が良い!」という答えに至ったそうです。

詳細はこちらの記事にまとめました。

CHECK
ビカクシダの板付・苔玉 板付けの時に株分けはした方が良いのか?|ネザーランド板付けの2ヶ月後の様子
ビカクシダの板付けの時に株分けはした方が良いのか?|ネザーランド板付けの2ヶ月後の様子

板付けをして2ヶ月が経過したので様子を書いていこうと思います。   また前回の記事で、仕立てる時に株分けをしていたのですが無理に株を分けようとすると傷をつけてしまったりして 「株は分けた方が ...

 

2021年10月 室内移動・剪定

2021年10月 ビカクシダ・ネザーランド 剪定 室内移動

そろそろ気温が下がり始めたので室内への移動を開始。

同時に少しずつ剪定もしたそうです。

ビカクシダの剪定の詳細はこちら。

CHECK
板付けしたビカクシダを剪定|ネザーランド板付けの4ヶ月後の様子
板付けしたビカクシダを剪定|ネザーランド板付けの4ヶ月後の様子

こんにちは、最近は実生にハマっているマサです! ビカクシダ・ネザーランドの板付けをしてから4ヶ月。 ちょこちょこ他のビカクシダをチェックしてスパーバムとアルシコルネも増えました!ビーチ―も健在。みんな ...

 

2022年2月 苔玉の1つから子株らしきものが発生

2021年2月 ビカクシダ・ネザーランド 子株かも

6月に仕立てた苔玉の1つが枯れてしまいました。

しかしよく見ると苔玉の表面にプツプツと新芽のようなものが…

もしかしたら子株かも!とカップに移動することにしました。

詳細はコチラの記事に書きました。

CHECK
ビカクシダ・ネザーランドの苔玉に新芽らしきものが生えたので育ててみる
ネザーランドの苔玉に新芽らしきものが生えたので育ててみる

こんにちは、みかです。 旦那が頑張って育てていたビカクシダ・ネザーランドの苔玉が、先日1つダメになってしましました…どうも水不足だったようです。 しかし! 苔玉をよく見てみるとなんだか新芽(子株?)の ...

おすすめ記事

-基本情報と育成記録, ビカクシダ
-